【10月13日 AFP】ドイツのアナレーナ・ベーアボック(Annalena Baerbock)外相は12日、中国との貿易により一層の注意を払うよう求め、対ロシアの関係の破綻から学ばなければならないと警鐘を鳴らした。

 ベーアボック氏は南ドイツ新聞(Sueddeutsche Zeitung)に対し、「現在の中国との政治的、そして何より経済的な関係を調整しなければならない」として、対ロシア政策から得た教訓は「国家の存立基盤を価値観を共有しない国に委ねない」ようにすることだと主張。

「(中国を)完全に切り離すのではなく、代替市場の開拓、多様化、リスク管理」が重要だと説明した。

 一方で、中国の海運大手・中国遠洋海運集団(Cosco)がドイツ北部ハンブルク(Hamburg)のコンテナターミナルの運営に参画している件を引き合いに出し、「ドイツの重要なインフラが(中国から)投資を受けるたびに、中国が民主主義国であるわが国に敵対した場合、それが何を意味するのかを考える必要がある」と警告した。(c)AFP