【10月13日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)は12日、グループD第4節が各地で行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)の2得点などでフランクフルト(Eintracht Frankfurt)に3-2で逆転勝利し、ベスト16進出に向けて前進した。

 ホームにフランクフルトを迎えたトッテナムは、クリスティアン・ロメロ(Cristian Romero)がペナルティーエリアを横切るリスクの高いパスを出すと、エリック・ダイアー(Eric Dier)がトラップをミス。セバスティアン・ロデ(Sebastian Rode)にボールを拾われ、最後は鎌田大地(Daichi Kamada)に至近距離からゴールを許した。

 序盤に失点したトッテナムだったが、孫が冷静にシュートを決めて追いつくと、ハリー・ケイン(Harry Kane)の今大会初ゴールとなるPKで逆転に成功した。

 さらに孫が豪快なボレーシュートを突き刺したトッテナムは、活気ある前半の終盤には完全に試合をコントロールした。今季スロースタートを切ったものの、ようやく本調子を取り戻した30歳の孫はフランクフルトにとって絶えず脅威となった。

 孫への2度のファウルでトゥタ(Lucas Silva Melo 'Tuta’)が退場し、数的不利となったフランクフルトは、ファリデ・アリドゥ(Faride Alidou)が終盤に1点を返した。その後はケインがPKを失敗して1点差のままとなったが、トッテナムに逃げ切られた。

 スポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)戦とオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦を残す中、今大会の2勝目で勝ち点を7に伸ばしたトッテナムは組首位に浮上している。

 同日の試合ではマルセイユがスポルティングを2-0で下し、両チームががともに1ポイント差でトッテナムを追っている。

 ここ数年の欧州カップ戦で、イングランド・プレミアリーグのウェストハム(West Ham)やアーセナル(Arsenal)相手に敵地の英ロンドンで勝利を収めていたフランクフルトだが、今回の黒星によりグループ最下位に沈んでいる。(c)AFP/Steven GRIFFITHS