【10月15日 CGTN Japanese】中国気象局の人工天気調整センターはこのほど、「中国の給水塔」と呼ばれる中国南西部の青海チベット高原三江源地区(長江、黄河、瀾滄江の水源地帯)の氷河で、雲についての微物理学探査と天気調整用触媒装置を搭載した無人航空機の翼龍―2Hを用いて雨雲を対象に探査と人工増雪作業を行いました。

 今回の作業で翼龍―2Hに搭載された中国製の高性能降水探査システムは、雲からの降水を直接探査してデータを取得し、高原地区の降水メカニズムの研究と人工降雨技術の開発を促進できます。試験の当日には午後9時の時点で、無人航空機は4時間57分の作業を続け、1万5000平方キロの地域で天気に影響を与えたのことです。

 この試験は2022年青海チベット高原の無人航空機による人工増雪試験の一環として、また第2回青海チベット高原科学観測の一部として、同地域の氷河を対象に実施した増雪を目的とする試験であり、人工増雪作業の能力向上、高原地域の農牧業の生産と住民生活の確保、地球温暖化対策に意義を持つと考えられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News