【10月12日 AFP】インドネシア・バリ(Bali)島で、外国人観光客ら202人が殺害された爆弾事件から20年となる12日、追悼式典が行われる。

 事件は2002年、観光客に人気の町クタ(Kuta)で起こった。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりがある国内のイスラム過激派組織ジェマ・イスラミア(JI)のメンバーが、バーやナイトクラブで爆弾を爆発させた。

 犠牲者のほとんどは、20以上の国から訪れていた観光客だった。オーストラリア人が最も多く、88人が亡くなった。

 ジェマ・イスラミアは、米国領事館にも爆弾攻撃を行ったが、被害者はいなかった。

 犠牲者遺族や被害者、各国大使館の代表は同日、クタで行われる追悼式典に出席する。デンパサールの豪領事館や豪シドニーでも式典が行われた。

 主犯格は全員が死刑を執行または警察に殺害されたか、収監されている。

 一方、インドネシア政府は、爆弾製造を担当したウマル・パテック(Umar Patek)受刑者(禁錮20年)の早期釈放の検討に入った。同受刑者の刑期はまだ半分残っている。

 ただ、オーストラリアと遺族の反対を受け、釈放は先送りされている。(c)AFP