【10月12日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)は11日、グループE第4節が各地で行われ、チェルシー(Chelsea)はACミラン(AC Milan)を2-0で下して首位に浮上し、決勝トーナメント進出に向けて大きく前進した。

 満員のサン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)での一戦は序盤こそ拮抗(きっこう)した展開となったが、議論を呼ぶ判定でミランのフィカヨ・トモリ(Fikayo Tomori)が18分に退場したことで大きく動いた。

 そのトモリのメイソン・マウント(Mason Mount)に対するファウルでPKを獲得したチェルシーは、これをジョルジーニョ(Jorginho)が決めて先制。ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が34分に冷静に追加点をマークすると、その後も相手の抵抗を振り切り、ディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)と1-1で引き分けたレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)に1ポイント差をつけて首位に立った。

 チェルシーのグラハム・ポッター(Graham Potter)監督は「ミランの狙いからすれば、あれ(トモリの退場)で試合が変わった。だが、われわれとしてもそれを生かす必要があった。特にここでは、相手が10人でも全く一筋縄ではいかない」とコメントした。

「大きな場面だったが、11人対11人でも十分やれると感じていた。ただ、われわれは審判が下した判断に従わねばならない」

 一方、チェルシーに2連敗を喫したミランは3位のままとなったが、2013-14シーズン以来となる決勝トーナメント進出の可能性は残っている。2位との勝ち点差はわずか2で、残るアウェーでのディナモ・ザグレブ戦とホームでのザルツブルク戦の結果に命運がかかる。(c)AFP/Terry DALEY