【10月11日 AFP】ウクライナ西部リビウ(Lviv)に11日、再び攻撃があり、エネルギー関連施設が標的になったと、州知事と市長が発表した。前日にはロシア軍が、ウクライナ国内の各地に向けて大規模な攻撃を行っていた。

 リビウ州のマクシム・コジツキー(Maxim Kozitsky)知事はテレグラム(Telegram)に「現時点で、州内の二つのエネルギー施設で3回の爆発があった」と投稿した。

 また州都リビウ市のアンドリー・サドビー(Andriy Sadovyi)市長も、攻撃を受けて市内の3分の1が停電し、2地区で断水が発生していると明らかにした。

 一方、ロシア国防省は11日、ウクライナのエネルギー施設に対して新たに攻撃を行ったと発表した。

 同省は、ロシア軍が「ウクライナの軍事司令部やエネルギー施設に対し、高精密・長距離兵器による大規模攻撃を継続」し、「設定された標的全てに命中した」とする声明を出した。

 ロシアはクリミア(Crimea)橋で起きた爆発について、ウクライナ当局による犯行と断定し、10日、ウクライナ各地に報復攻撃を行った。

 ウクライナ側は、ロシア軍がミサイル80発以上を首都キーウを含む国内各地の都市に向けて撃ち込んだと発表。特にエネルギー関連の施設が被害を受けた。非常事態庁は、この攻撃により300以上の地区で停電が起きたとしている。(c)AFP