【10月12日 Xinhua News】中国上海市商務委員会はこのほど、今年1月から9月までに同市にオープンした「1号店」の店舗数が703店舗と、全国のトップを維持したと明らかにした。年間では800店舗を超える見通し。

 イタリア高級ブランド・プラダはこのほど、中国1号店となる香水・コスメ専門店とポップアップストアを上海市内にオープンし、新しい女性用香水も世界と同時発表した。同ブランドは、今年7月に海南省(Hainan)海口市で開かれた第2回中国国際消費品博覧会で「中国デビュー」を果たしており、それに続く新たな事業展開となる。

 同社の香水・コスメブランド総監を務める許海燕(きょ・かいえん、Xu Haiyan)氏は、1号店の出店は中国の消費市場に対するプラダの自信の表れだと説明。「中国進出を進める中で、出店先の上海市と同市静安区が提供するビジネス環境の質の高さも実感している」と述べた。

 新店舗や新製品は、単に「目新しい」というだけでなく、消費を促す重要な役割も担っている。「1号店経済」による地域経済の押し上げ効果もあって、プラダ中国初の香水・コスメ専門店が入居する静安区の芮欧(ぜいおう)百貨では、国慶節連休(1~7日)期間の売上高が連休前の7日間に比べ35・4%増加した。同じく、市中心部にある人気商業施設「TX淮海(わいかい)」では、トレンドコンセプトショップ「ナイキスタイル」中国1号店の出店により、連休期間の売上高が連休前7日間の2・1倍となった。

 同市商務委員会によると、消費者の15%以上が新製品の発売イベントをきっかけに買い物に来ることが明らかになっており、流行や機能、デザイン、消費スタイルなどが消費者を引き付ける重要な要素になっているという。(c)Xinhua News/AFPBB News