【10月15日 People’s Daily】世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)周辺をはじめ、中国・青海チベット高原の生態系は、保護活動の強化に伴って日々改善されている。国立自然保護区の植生被覆率は2010年から大いに向上している。

 第2回青海チベット科学調査隊は5月、一連の研究成果を発表した。青海チベット高原と周辺高山地域の氷河は推定面積約10万平方キロ、積雪面積は約30万平方キロに及ぶ。氷河の埋蔵量は約8850立方キロメートルで、約8兆立方メートルの水に換算される。

 氷河と雪山は青海チベット高原の生態環境にとって重要な役割を占めており、その変化は深刻な影響を与える。第2回青海チベット調査隊隊長で中国科学院(Chinese Academy of Sciences)学者の姚檀棟(Yao Tandong)氏は「1976年から2010年にかけて、高原の6つの湖の面積が20%拡大している。氷河が融解し水量が増えた影響だ」と説明する。

 氷河の融解は主に地球温暖化が原因だが、人的要因も無視できない。チベット羌塘国家級自然保護区では2018年から、観光客のさまざまな受け入れサービスを停止。人的活動を抑制している。また、中国国家体育総局登山管理センターとチベット自治区(Tibet Autonomous Region)体育局は共同で、登山活動を管理する施策を発表。5000メートルを超える山の登山は事前に申請するよう定めた。登山の主催者や登山者が規定に違反した場合、行政処分の対象となる。

 先端技術を活用した氷河保護も進んでいる。2020年、高さ30メートルの監視塔「ラサ川第1渓谷氷河監視プラットフォーム」が建設され、氷河の融解・流出のプロセスを解明している。また、第2回青海チベット科学調査隊は監視塔の近くに氷面自動気象観測所と氷温変位モニターを設置。新時代の専門家たちが、氷河に覆われた高原を科学的かつ効率的に保護している。(c)People’s Daily/AFPBB News