【10月12日 People’s Daily】中国東海岸の江蘇省(Jiangsu)にある如皋港(Rugao)では巨大クレーンがコンテナを運び、荷物を満載した巨大貨物船が忙しく行き来している。7月15日段階で、如皋港の蘇中国際ターミナルは前年比6.8%増の30万TEU強のコンテナを輸送している。

 江蘇省だけでなく、山東省(Shandong)渤海湾港(Bohaiwan)の月間コンテナ取扱量は5月に初めて5万TEUを超え、上海港の1日当たりのコンテナ取扱量はコロナ禍以前のレベルに回復した。広東省(Guangdong)の中山港(Zhongshan)のコンテナ取扱量は前年比6.4%増加している。国際貿易と経済発展のバロメーターである港は、北から南まで活況を呈している。中国の6月の物品貿易の輸出入は前年同月比14.3%増加した。

 港湾物流の発展は、最新技術と切り離すことはできない。クレーンの無人化や積み降ろしプロセスのスマート化は大きな変化をもたらした。山東省青島港の自動化された埠頭(ふとう)は、同様の外国の埠頭よりも50%以上効率的であり、上海市の洋山第4期埠頭は完全に自動化された管理制御システムを採用している。以前は119人のスタッフが携わった管理作業を現在はわずか9人でまかなっている。

 港は内陸に物資を運ぶ「玄関先」だ。江蘇省連雲港市(Lianyungang)の港湾は、中国とヨーロッパを結ぶ国際貨物列車「中欧班列」と直結しており、世界中の商品が港に到着した後、国内外に迅速に輸送している。主要港は物品貿易をこなすとともに「デジタル+サービス」を拡大し、金融、保険、電子決済などの分野も強化している。

 海に面し、広大な本土を背にする港は、中国の開放性と希望の象徴である。経済成長に伴いリスクと課題も増加しているが、中国の長期的な経済成長の基礎は変わっていない。あわただしく活動を続ける埠頭と満載の貨物船は、中国経済の力強い成長を示している。(c)People’s Daily/AFPBB News