【10月9日 AFP】ドイツ北部の鉄道網で8日、通信システムの障害により列車の運行が一時停止した。ドイツ鉄道(Deutsche Bahn)はこれについて、通信ケーブルへの「破壊工作」が原因だとの見方を示した。

 ドイツ鉄道の広報担当者はAFPに対し、北部で約3時間にわたり列車の運行が停止したと述べた。その後、通信システムは復旧したという。

 フォルカー・ウィッシング(Volker Wissing)運輸・デジタル相は、ケーブルが2か所で「故意に切断された」と説明。動機は現時点では不明だが「明らかに計画されたもの」だと語った。

 独紙ビルト(Bild)によると、ケーブルに障害をもたらすには鉄道網に関する「一定の知識」が必要。同紙によれば、連邦警察が捜査を開始した。

 2週間前には、ロシアからドイツに天然ガスを輸送するパイプライン「ノルドストリーム(Nord Stream)」で破壊工作とみられる爆発があり、独当局は重要インフラの警備を強化していた。(c)AFP/Mathieu FOULKES