棄権のウクライナ翻意 新疆めぐる討論開催否決 国連人権理
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【10月8日 AFP】ウクライナは7日、国連人権理事会(UN Human Rights Council)で6日に行われた中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)での人権侵害に関する討論開催の是非を問う採決での判断を棄権から賛成に訂正した。
採決では47理事国のうち、17か国が賛成、19か国が反対、11か国が棄権した。
中国が激しいロビー活動を展開していたことから、多くの国の反対、棄権は驚くには当たらなかったが、ロシアに侵攻され、西側諸国の支援に大きく依存しているウクライナの棄権は予想外だった。
だが、ウクライナも考え直したようだ。
ウクライナのエブゲニア・フィリペンコ(Yevheniia Filipenko)大使は7日、異例の発言を行い、「議事録に前述の採決に関するわが国の賛成の立場を反映させる」よう求めた。
アルゼンチンのフェデリコ・ビジェガス(Federico Villegas)議長は「あなたの発言に留意する」と述べる一方、「規則と慣例に従い、採決の結果はきのう発表されたままだ」と強調した。
たとえウクライナの翻意が反映されたとしても、賛成18、反対19、棄権10で結果は変わらない。(c)AFP