【10月8日 AFP】ブラジルと英国の研究チームはブラジル北部イラタプル川自然保護区(Iratapuru River Nature Reserve)で、樹高が25階建てのビルに相当する88.5メートル、幹周9.9メートルの巨木にたどり着いた。アマゾン(Amazon)熱帯雨林でこれまでに確認された中で最も高い木だとしている。

 見つかった木はマメ科のアンジェリンペドラ。ポルトガル語でangelim vermelho(学名:Dinizia excelsa)と呼ばれている。

 研究チームは2019年、3Dマッピングプロジェクトの一環として衛星画像でこの巨木を発見。3年計画で、5回の遠征、2週間に及ぶジャングルでのトレッキングを経て、ついにこの木にたどり着いた。

 遠征に協力したアマパ連邦大学(Amapa Federal University)の森林工学の専門家、ディエゴ・アルマンド・シルバ(Diego Armando Silva)氏(33)は、「自分が見た中で最も美しい物の一つ。神々しい」と話した。シルバ氏は、樹齢は少なくとも400~600年とみている。

 研究チームは木の下でキャンプをしながら、葉や土などのサンプルを採取。樹齢を含め、この地域に巨木が多い理由やそうした木々の炭素吸収量などを分析する予定。(c)AFP