【10月8日 AFP】セルビアの学者が7日、発見されたばかりの新種の昆虫に、その「スピードと粘り強さ」を理由に、同国出身の男子テニス選手ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)にちなんだ名前を付けたと明らかにした。

 ベオグラード大学(University of Belgrade)生物学部のニコラ・ベソビッチ(Nikola Vesovic)教授はAFPの取材に対し、この新種の昆虫は「非常に素早く、他の小動物を食べてしまう」と述べた。

 教授はインスタグラム(Instagram)でこの昆虫を紹介し、セルビア西部に位置する「リュボビヤ(Ljubovija)近郊の穴で見つかり、特殊かつ盲目の地中に生息する甲虫(甲虫目オサムシ科)」だと説明している。

 この種を研究している学者のチームは、そのスピード、粘り強さ、力、順応性から、この新種をDuvalius Djokoviciと命名した。

 ベソビッチ教授は、「ノバクがテニスコートで一種の捕食者であるように、この昆虫も地底環境における捕食者だ」と話している。

 数か月前には、モンテネグロで見つかった淡水巻き貝にも、ジョコビッチにちなんだ名前が付けられた。

 ジョコビッチは母国セルビアをはじめとしたバルカン半島諸国で広く人気があり、国際ツアーの忙しいスケジュールの合間を縫って、同地域では頻繁に公の場に姿を現したり、エキシビションマッチを開催したりしている。(c)AFP