【10月8日 AFP】ロシアの首都モスクワの裁判所は7日、同市中心部にある人権団体「メモリアル(Memorial)」本部事務所の押収を命じた。通信各社が報じた。同団体はこの数時間前、今年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を共同受賞することが発表されたばかりだった。

 インタファクス通信(Interfax)によると、モスクワのトベルスコイ(Tverskoy)地裁は同団体の本部事務所を「国有資産とする」よう命じた。メモリアルはロシアで最も著名な人権団体だが、当局からは同国の歴史を汚す組織と非難され、昨年12月に解散を命じられていた。

 今年のノーベル平和賞はメモリアルに加え、ベラルーシで投獄されている人権活動家アレシ・ビャリャツキ(Ales Bialiatski)氏とウクライナの人権団体「市民自由センター(Center for Civil Liberties)」に授与される。(c)AFP