【10月8日 AFP】国際民間航空機関(ICAO)に加盟する193か国は7日、2050年までに航空業界の炭素排出量を実質ゼロにする目標で合意した。

 ICAOはツイッター(Twitter)への投稿で、カナダ・モントリオールの本部で開かれている総会で加盟各国が「2050年までに炭素排出量を実質ゼロに削減するという長期目標で歴史的な合意」に達したと発表した。

 外交筋はAFPに対し、合意を「素晴らしい結果」と歓迎。航空業界の成長のけん引役となっている中国を含む4か国がこの目標に「懸念を示していた」ことを明らかにした。

 航空業界は、世界の炭素排出量の2.5~3%を占めている。エネルギー企業各社と共に再生可能エネルギーへの転換を進めているが、その取り組みは困難に直面している。航空各社によると、航空業界の脱炭素化には2021~50年の間に15億ドル(約2200億円)の投資が必要だという。(c)AFP