【10月8日 AFP】ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州の親ロシア派武装勢力は7日、同州バフムート(Bakhmut)周辺の村々を掌握したと発表した。ウクライナ軍が反攻に成功し始めて以降、ロシア側が占領地を拡大したと主張したのは初めて。

 親ロ派勢力はソーシャルメディアへの投稿で、ロシア軍の火力支援を受けてバフムート周辺の一連の村を取り戻したと主張した。同市はウクライナ支配下にある工業都市で、ここ数週間にわたりロシア軍の砲撃を受けている。

 ドネツク州は長年にわたり、ロシアの支援を受けた武装勢力が一部を支配しており、2月に侵攻を開始したロシア軍にとっては重要な目標となっている。だが、同州の一部を含む東部と南部の前線一帯ではここ数週間、ロシア軍がウクライナ軍の攻勢を受け後退を強いられている。

 バフムート中心部に駐在するAFP記者は、バフムートカ(Bakhmutka)川にかかる破壊された橋の周辺で、重砲と多連装ロケット砲システムの音を聞いた。人道支援団体「ボストークSOS(Vostok SOS)」のボランティア、エドゥアルト・スコリクさん(29)はAFPに対し、川の対岸にある自宅の近くで「市街戦」があったと語った。(c)AFP/Dave CLARK