【10月8日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)洪洞県(Hongdong)の中心市街地から北東に17キロ離れた霍山の南麓に、全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)に指定される広勝寺がある。

 上寺と下寺に分かれる境内の上寺にある毘盧(びる)殿には、彩色塑像が安置されており、制作技術の高さで知られる。

 主像の盧舎那(るしゃな)仏、阿弥陀仏、阿閦(あしゅく)仏の巨大な火炎光背は見る者に一種の浮遊感をもたらし、火炎の上を自由に飛び回る飛天(天人・天女)や金翅鳥(きんじちょう、仏教の霊鳥)は極楽世界を彷彿(ほうふつ)させる。そばに立つ侍者像の容姿や服装は写実性に富んでおり、明代の彩色塑像の華麗さが際立っている。(c)Xinhua News/AFPBB News