【10月7日 AFP】南太平洋のチリ領イースター島(Easter Island)の有名なモアイ(Moai)像の一部が森林火災で被災した。当局が6日、発表した。

 文化・芸術・遺産省のカロリナ・ペレ(Carolina Perez)文化遺産担当次官はツイッター(Twitter)で、60ヘクタールの森林が燃え、モアイ像の一部も被災したと投稿した。

 ペレ氏によると、チリ西岸から約3500キロ離れたイースター島では3日以降、100ヘクタールの森林が燃え、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されているラノララク(Rano Raraku)山の周辺が最も大きな被害を受けたという。この地域には推定数百体のモアイ像と、その材料を採取する石切り場がある。

 イースター島のペドロ・エドムンズ(Pedro Edmunds)首長は地元メディアに対し、「火災の被害は取り返しがつかない」と語った。

 被害の全容はまだ分かっていない。

 イースター島は、新型コロナウイルス対策として2年間停止していた観光客の受け入れを8月5日に再開したばかりだった。(c)AFP