【10月6日 AFP】イランで服装規定違反を理由に逮捕された女性が死亡した事件を受けて、フランスの複数の著名俳優が5日、自分の髪を切る様子を写した動画をインスタグラム(Instagram)に投稿し、世界各地で行われている抗議デモに連帯を示した。

 動画に登場するのは、仏俳優のイザベル・ユペール(Isabelle Huppert)さんやジュリエット・ビノシュ(Juliette Binoche)さん、マリオン・コティヤール(Marion Cotillard)さん、フランスとゆかりの深いシャーロット・ランプリング(Charlotte Rampling)さんやジェーン・バーキン(Jane Birkin)さんら。

 前日にはレア・セドゥ(Lea Seydoux)さんや、カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)総代表のティエリー・フレモー(Thierry Fremaux)氏ら1000人以上のフランス映画関係者が、イランの女性らによる抗議デモへの支持を呼び掛ける文書に署名した。

 イランでは先月、クルド系イラン人女性マフサ・アミニ(Mahsa Amini)さん(22)が服装規定に違反したとして「道徳警察」に逮捕され、勾留中に急死。各地に広がったデモでは、女性がスカーフを外すことや髪を切る行為が抗議や連帯を示す象徴となっている。

 フランスでの今回の行動は弁護士グループが立ち上げた。

 インスタグラムに投稿された動画には、「先頭に立つ女性たちを含め、イランの人々は命懸けで抗議している。こうした人々は最も基本的な自由を求めているだけだ。抗議を行っている女性、男性を私たちは支持する」というメッセージが添えられ、「この恐ろしい弾圧を非難しないわけにはいかない。何度でも」と訴えている。

 映像は5日に投稿された動画、同日提供。(c)AFP