【10月6日 AFP】英国家統計局(ONS)が5日公表した同国の赤ちゃんの名前に関する年次報告書によると、ジギー(Ziggy)やセイント(Saint)という名前の子どもが増えている。英歌手デヴィッド・ボウイ(David Bowie)さんや、米タレントのキム・カーダシアン(Kim Kardashian)さんとラッパーのカニエ・ウェスト(Kanye West)さんの影響とみられている。

 ボウイさんが2016年に死去して以降、男の子の名前ではボウイさんのステージ上のペルソナの一人「ジギー・スターダスト(Ziggy Stardust)」にちなんだジギー、女の子ではボウイが3倍に増えている。

 カーダシアンさんとウェストさんが2015年に生まれた長男にセイントと名付けてからは、同名の男の子が10倍以上に増えた。

 映画やテレビの影響も強いとみられ、ネットフリックス(Netflix)で配信されているドラマ「セックス・エデュケーション(Sex Education)」の登場人物にちなみ、女の子ではメイブ(Maeve)、男の子ではオーティス(Otis)が増えている。

 アーサー(Arthur)は以前から人気だったが、ギャングをテーマにしたドラマ「ピーキー・ブラインダーズ(Peaky Blinders)」の配信開始後さらに人気を伸ばし、赤ちゃんの名前ランキングで2018年は7位、2020年は3位となった。

 また、昨年ウォルト・ディズニー(Walt Disney)傘下ピクサー(Pixar)製作のアニメ映画『あの夏のルカ(Luca)』が公開されると、男の子の名前でルカが初めて30位以内にランクインした。

 2021年に生まれた赤ちゃんの名前で最も多かったのは、男の子はノア(Noah)、女の子はオリビア(Olivia)だった。(c)AFP