パイプラインガス漏れ調査、「ロシアも加わるべき」 外務次官
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【10月5日 AFP】ロシアからバルト海(Baltic Sea)経由で欧州に天然ガスを輸送する海底パイプライン「ノルドストリーム(Nord Stream)」が損傷してガス漏れが発生した問題で、スウェーデン当局が調査のため周辺水域を封鎖したことを受けて、ロシア政府は5日、調査にはロシアも加わるべきだと主張した。
ロシアの通信各社が報じたところによると、セルゲイ・ベルシニン(Sergei Vershinin)外務次官は「調査があってしかるべきだ。当然、ロシアも参加する」と述べた。
ノルドストリームでは先週、4か所でガス漏れが見つかった。これにより、ロシアのウクライナ侵攻ですでに高まっている政治的緊張が一層強まった。
スウェーデン当局は3日、「破壊工作」の疑いの調査に向け、バルト海のガス漏れ発生地点周辺の水域を封鎖した。
ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、西側諸国が問題の背後にいると非難している。
ロシア安全保障会議のニコライ・パトルシェフ(Nikolai Patrushev)書記は5日、今回のガス漏れにより「米国が、特に経済面で利益を得ているのは明らかだ」との考えを示した。
米ロ両国は、いずれも関与を否定している。(c)AFP