【10月5日 AFP】(更新、写真追加)スウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)は5日、2022年のノーベル化学賞(Nobel Prize in Chemistry)を、「クリックケミストリー」と呼ばれる分野における功績など、より実用的な化学の基礎を築いたとして、米国のキャロライン・ベルトッツィ(Carolyn Bertozzi)、バリー・シャープレス(Barry Sharpless)両氏と、デンマークのモーテン・メルダル(Morten Meldal)氏に授与すると発表した。

 ベルトッツィ氏は米スタンフォード大学(Stanford University)、シャープレス氏は米スクリプス研究所(Scripps Research)、メルダル氏はコペンハーゲン大学(University of Copenhagen)でそれぞれ教授を務めている。 

 同アカデミーは3氏の授賞理由を、「クリックケミストリーと生体直交化学の開発」に寄与したと説明。医薬品開発などで「現在、幅広く活用されている」技術だとして、その実用性を評価した。

 81歳のシャープレス氏にとっては、2001年に続いて2度目の化学賞受賞となる。ノーベル賞を2回受賞したのは、マリー・キュリー(Marie Curie)氏ら4人しかいない。

 3氏は賞金1000万クローナ(約1億3200万円)を分け合う。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われる。(c)AFP