【10月5日 AFP】韓国東部で4日、軍が発射した弾道ミサイルが正常に飛行せず落下したと、軍関係者が翌日明らかにした。これにより大規模な火災が発生し、近隣住民がパニックに陥った。

 北朝鮮が4日に発射した中距離弾道ミサイル(IRBM)が日本上空を通過した問題を受け、米韓両軍は爆撃訓練やミサイル発射を実施した。

 韓国軍は同日夜にも、短距離弾道ミサイル「玄武2(Hyunmoo-2)」を発射。しかし異常があり、直後に落下した。

 軍関係者は聯合(Yonhap)ニュースに対し、ミサイルの推進剤は燃焼したが、弾頭は爆発しなかったと述べた。

 ソーシャルメディアでは、江陵(Gangneung)近郊の空軍基地周辺での撮影とされる、オレンジ色の火球の動画が広く拡散した。AFPは、この動画の真偽は確認できていない。

 匿名を条件に取材に応じた江陵市関係者は「取り乱した多数の住民から電話があった。軍から演習に関する事前通知はなかったため、当初は何が起きているか分からなかった」と語った。インターネットには、戦争勃発を疑ったとする書き込みも相次いだ。

 韓国軍合同参謀本部は、人的被害は報告されておらず、ミサイルの落下原因を調査中だとしている。(c)AFP