【10月4日 AFP】(更新、写真追加)スウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)は4日、2022年のノーベル物理学賞(Nobel Prize in Physics)を、量子コンピューターや暗号化された通信などの基礎となった量子力学の分野での発見に関する功績で、フランスのアラン・アスペ(Alain Aspect)、米国のジョン・クラウザー(John Clauser)、オーストリアのアントン・ツァイリンガー(Anton Zeilinger)の3氏に授与すると発表した。

 同アカデミーは、「(二つの粒子が強い相互関係にある)量子もつれに関する実験や(ジョン・スチュワート・)ベル(John Stewart Bell)の不等式が破られることを示した実証実験、量子情報科学での先駆的な業績」を授与理由として挙げた。

 3氏は「二つの粒子が離れていても一つの組のように動く量子もつれに関する画期的な実験を行った」という。

 3氏は賞金1000万クローナ(約1億3200万円)を分け合う。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われる。(c)AFP