【10月4日 AFP】北朝鮮は4日、ロシアによるウクライナ4州の併合への支持を表明するとともに、米国とその同盟国が国連(UN)でロシアへの非難を主導し、ギャングのように振る舞っていると非難した。

 外務省のチョ・チョルス(Jo Chol Su)国際機構局長は朝鮮中央通信(KCNA)を通じて発表した談話で、ロシアへの編入の是非を問う住民投票は「人間の平等の原則を定めた国連憲章(UN Charter)にのっとって行われ」完全に合法だったと擁護。「有権者の圧倒的多数がロシアへの併合を支持した」と述べた。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)は9月30日、ロシアのウクライナ4州併合を非難する決議案を採決し、常任理事国ロシアが拒否権を行使して否決した。15理事国のうち10か国が賛成、中国とインド、ブラジル、ガボンは棄権し、ロシアを支持する国はなかった。決議案は米国とアルバニアが作成した。

 チョ氏は、米国が独立国の内政に干渉し、安保理を「悪用」していると指摘。「米国が安保理を盾とし、覇権を維持するための侵略の手段として利用できる時代は二度と戻ってこないだろう」と述べた。

 さらに「安保理が国連憲章の目的と原則に反する非論理的でギャングが用いるような二重基準で、主権国家の独立した権利と基本的な利益を侵害しようとするならば、それに伴う結果の全責任を負うことになるだろう」と警告した。(c)AFP