【10月4日 AFP】アフガニスタンの首都カブールの教育施設で先週起きた自爆攻撃について、国連(UN)は3日、死者が53人に増えたと発表した。うち46人は少女や女性という。

 事件は先月30日、長年迫害されてきたイスラム教シーア派(Shiite)の少数民族ハザラ(Hazara)人が多く住む地域で発生。数百人が男女別に大学入試の模擬試験を受けていた会場に男が侵入し、女性側で自爆した。

 国連アフガニスタン支援団(UNAMA)はツイッター(Twitter)に、53人が死亡し、110人が負傷したと投稿。一方、イスラム主義組織タリバン(Taliban)当局は、25人が死亡、33人が負傷したと発表している。

 現時点では犯行声明を出している組織はないが、シーア派を異端視するイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は過去に同地域で少女を狙い、学校、モスク(イスラム礼拝所)を標的とした攻撃を繰り返してきた。

 アフガニスタンでは、タリバンが多くの地域で女子中等教育の再開を阻止。ISも女性の教育に反対の立場をとっており、教育は大きな火種となっている。(c)AFP