【10月4日 AFP】インドネシア東ジャワ(East Java)州マラン(Malang)のサッカースタジアムで起き125人が死亡した雑踏事故で、同国政府は3日、死者のうち少なくとも32人が子どもだったことを明らかにした。警察は、地元警察署長を解任するなど、関係者に対する処分を発表した。

 1日に起きた事故は、ピッチに乱入した人々を鎮圧するために警察が催涙ガスを使用したことで発生。死者に加え、323人の負傷者も出ており、サッカー史上最悪規模の事故となった。

 女性強化・児童保護省の職員はAFPに対し、死者には子ども32人が含まれており、最年少は3~4歳の幼児だったと説明した。

 国家警察は3日、マランの地元警察署長を解任したと発表。東ジャワ州警察に対しても警官9人を停職処分とするよう指示したと説明したが、対象となった警官が事故にどう関与したかは明らかにしなかった。

 警察は、ピッチに乱入した人々が「暴動」を起こし、警官2人が死亡したと説明しているが、現場にいた人々は、警察が過剰反応し、多数の観客の死亡を引き起こしたと非難している。

 スタジアムの外でAFPの取材に応じたエコ・プリアントさん(39)は、事故が起きた際、警察は人々を助けようとしなかったと証言。「まるで集団墓地のようだった。女性や子どもが重なり合っていた」「私は警察や兵士の元に駆け付け、助けを求めた。救助隊員は見当たらなかった。警察は助けてくれず、兵士は私を殴ると脅してきた」と語った。(c)AFP/Marchio GORBIANO