【10月3日 AFP】ロシア極東ハバロフスク(Khabarovsk)地方で、数千人が誤って招集されたことを受け、徴兵責任者が停職処分を受けた。同地方の知事が3日、明らかにした。

 ミハイル・デグチャリョフ(Mikhail Degtyaryov)知事はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に投稿した動画で、「軍人民委員のユーリー・ライコ(Yuri Laiko)氏が停職処分を受けた。ただし、大統領がわれわれに与えた任務を完遂する上で影響はない」と述べた。

 デグチャリョフ知事は、ライコ氏の停職理由は明言しなかったものの、動員手続きで問題が相次いだことに言及した。

 知事は「過去10日間に、招集を受けて徴兵事務所を訪れた数千人の同胞のうち、約半数が不適格だったため帰宅した」と説明。「部分的動員令は、国防省と大統領が承認したカテゴリーのみに適用されるべきであり、いかなる乱用も許されない」と述べた。

 先月21日に発表された部分的動員令は、「関連」技術または従軍経験がある人を対象に、最大30万人を招集するとしていた。だが、学生や高齢者、健康に問題がある人をはじめ、不適格者にも令状が送られたことが判明し、不満が噴出している。

 先週にはウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も、当局は動員手続きで起きた「全ての誤りを正す」べきだと述べた。(c)AFP