【10月3日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は3日、母国で4日に裁判を控える中でも、楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2022)に集中するのは「まったく難しくはない」と語った。

 今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)で決勝に進出したキリオスは、東京での大会初戦と同日に、暴行の疑いで豪キャンベラの裁判所で審理に臨む予定となっている。しかし、法定代理人を立てた場合、被告人が出廷しないことは頻繁にある。キリオスに対する申し立ての詳細については、明らかにされていない。

 9月の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)準々決勝敗退以来の大会出場となるキリオスは、この件について「数か月間」にわたって「日々」対応していると話した。

 都内で会見に臨んだキリオスは「自分にできることは限られているし、あらゆる措置を取りつつ、コート外のことに対処している。自分にできることしかできないし、東京に来たのだから良いプレーをして、勢いを保って、自分の仕事をしていく」と話した。

 東京で再び戦えることに「大興奮」していると話したキリオスは、カレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)に屈した全米オープンの黒星がモチベーションに火をつけたとし、来年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)での四大大会(グランドスラム)初制覇に向け、準備は整ったと述べた。

「全米は大きなチャンスだと思っていた。(ダニール・)メドベージェフ(Daniil Medvedev)に勝って、優勝候補だと思っていたから、あの負けはかなりきつかった」

「今は全豪を待たなければならないが、自分の調子やプレーを維持したい。正しいことをすべてやったら間違いなくグランドスラムで勝てると思っている」

 自身初のグランドスラム決勝進出を果たしたウィンブルドンでは、第1セットを先取したもののノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れた。

 5セット制の試合で経験を積み、「試合のあらゆる面に取り組んだ」結果、メンタル面では「どんな試合でも勝てる」と感じていると明かしたキリオスは「数年間は3回戦も突破できなかった。ここ1年半は本当に一生懸命トレーニングしている」と続けた。

 大会第5シードのキリオスは、初戦でツェン・チュンシン(Tseng Chun-Hsin、台湾)と対戦する。(c)AFP/Andrew MCKIRDY