【10月3日 Xinhua News】中国国家文物局は9月28日開いた「考古中国」重要プロジェクト発表会で、湖北省(Hubei)の学堂梁子遺跡の調査で重要な進展があったと発表した。ユーラシア大陸でこれまで発見された同時代の化石の中で最も状態の良いホモ・エレクトスの頭骨化石が見つかり、「鄖県人(うんけんじん)3号頭骨」と命名された。

 遺跡は、同省十堰市(Shiyan)鄖陽区にある。前期旧石器時代の大型野外遺跡で、1989年と1990年に相次いで80万~110万年前のホモ・エレクトスの頭骨化石2点が出土し「鄖県人」と命名された。今回発見された3号頭骨化石は、先に発見された2点の出土場所から約35メートル離れた地点で出土しており、埋葬環境や同時に出土した動物化石の種類(共伴動物相)、石器の技術的特徴が似ていることから、暫定的に同一年代のものと判断された。

 専門家によると、鄖県人はホモ・エレクトスの進化過程における重要なポイントに位置している。3号頭骨はユーラシア大陸でこれまで発見された同時代の化石の中で最も状態の良いホモ・エレクトスの頭骨化石であり、ホモ・エレクトスの進化と、中国さらには東アジア地区での起源と発展を探る上で重要な証拠になる。(c)Xinhua News/AFPBB News