【10月3日 AFP】ブラジルで2日、大統領選の投開票が行われた。高等選挙裁判所によると、開票率97.2%の時点で左派の元大統領ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)氏が47.9%を獲得し、極右の現職ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)氏の43.7%をリードしている。同裁判所は、決選投票に持ち込まれるのは確実としている。

 開票速報の公表は、ルラ氏が地盤とする北東部より、ボルソナロ氏の支持率が高い北部と南東部の方が早く、当初はボルソナロ氏が優勢だった。

 開票率70%前後の時点でルラ氏が逆転すると、路上に集まっていた支持者からは歓声が上がった。

 ただ、調査会社ダッタフォーリャ(Datafolha)が前日に公表した世論調査結果では、カリスマ的人気を誇るルラ氏の予想得票率は50%と、第1回投票で当選に必要な過半数を獲得するとみられていた。ボルソナロ氏は36%止まりの予想だった。

 ボルソナロ氏の予想外の善戦が伝えられると、陣営はお祝いムードに包まれた。

 決選投票は10月30日の予定。(c)AFP