【10月4日 Xinhua News】中国国家発展改革委員会(発改委)開放司の張明(Zhang Ming)副司長はこのほど、同委員会が開いた改革開放深化の活動状況に関する記者会見で、「一帯一路(Belt and Road)」の共同建設はこの9年間で、共同協議・共同建設・共同享受という原則を守り、開放・グリーン(環境配慮型)・清廉潔白の理念を堅持しながら、高い基準を満たし、持続可能で、国民生活に利益をもたらすという目標の実現に努め、しっかりと中身のある成果を収めたとし、主な成果として次の六つを挙げた。

 第一に、「一帯一路」共同建設の協力関係が確かなものになった。中国はこれまでに、「一帯一路」沿線の149カ国、32の国際機関と200件余りの協力文書を締結した。「一帯一路」共同建設はすでに国連やアジア太平洋経済協力(APEC)など多国間の枠組みの成果文書に盛り込まれている。 

 第二に、インフラの相互接続が進んだ。「一帯一路」共同建設によるインフラの相互接続が着実に推進され、多くの重点協力プロジェクトが実施された。中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」はユーラシア大陸の新たな陸上輸送ルートを切り開き、グローバルサプライチェーン・産業チェーンの安定と円滑な運営の確保を力強く支えた。

 第三に、経済・貿易分野の交流と協力が発展した。「一帯一路」共同建設によって世界市場の開拓が進み、各国の相互利益・ウィンウィンとなる発展を実現した。2022年8月末時点で中国と沿線諸国間の貿易額は累計約12兆ドル(1ドル=約145円)となり、沿線諸国への非金融対外直接投資は1400億ドルを超えた。

 第四に、新興分野の国際協力が拡大した。「一帯一路」共同建設はデジタルとイノベーションに関する国際協力を深化させ、イノベーション分野の協力の新たな見どころを数多く作り出した。中国は新型コロナウイルス感染症対策に関する世界的な協力事業に積極的に参加したほか、「一帯一路」参加国とワクチン生産で協力し、発展途上国の防疫対策の支援に大きく貢献した。 

 第五に、多元化的な投資・資金調達システムの整備が進んだ。この9年、「一帯一路」共同建設の投資・資金調達ルートは絶えず広がり、多元的、安定的で持続可能な「一帯一路」の投資・資金調達体系が徐々に確立された。財政部が打ち出した「『一帯一路』資金調達指導原則」と「『一帯一路』グリーン投資原則」は、参加国との資金融通を効果的に拡大した。また、クロスボーダー人民元決済システム(CIPS)の業務量、影響力が着実に向上した。

 第六に、人的・文化交流と協力が拡大した。「一帯一路」共同建設はこの9年間で、多元的でインタラクティブな人的・文化交流の枠組みを形成した。「魯班工坊」(中国の対外職業教育協力機関)など10余りの文化交流と教育協力事業のブランドが徐々に築かれた。「一帯一路」国際科学組織連盟(ANSO)などの運営状況も良好で、異文化間の交流と理解、共感を力強く増進している。  

 総じて見れば、「一帯一路」共同建設はこの9年で、幅広く歓迎される国際公共財、重要な国際協力のプラットフォームに進化を遂げ、人類運命共同体の構築のための重要な実践のプラットフォームを築いた。(c)Xinhua News/AFPBB News