【10月2日 AFP】米国とオーストラリア、日本の3か国は1日、米ハワイで防衛相会談を行い、中国の影響力が高まる中、軍事協力を強化することで合意した。

 ハワイの米軍司令部に日豪防衛相を迎えたロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官は、「台湾海峡(Taiwan Strait)をはじめとする地域一帯で、中国の攻撃的で横暴な振る舞いが増えていることを深く懸念している」と述べた。

 豪州のリチャード・マールス(Richard Marles)副首相兼国防相は、「ルールに基づく世界秩序の維持にこそ、われわれの利益がある。だが、中国がかつてない方法で世界を形作ろうとしており、インド太平洋地域においても秩序が圧力を受けている」と語った。

 米国は、インド太平洋地域での中国の影響力に対抗するため外交攻勢に出ている。先月27日には、太平洋島しょ国に対し、8億1000万ドル(約1170億円)の経済支援を行うと発表した。(c)AFP