アフガン首都の自爆攻撃、死者35人に ハザラ人女性が抗議デモ
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【10月2日 AFP】アフガニスタンの首都カブールで9月30日、大学入試の模擬試験会場が自爆攻撃を受けた事件で、国連(UN)は1日、死者が35人に達したと発表した。
国連アフガニスタン支援団(UNAMA)によると、最新情報では少なくとも35人が死亡、82人が負傷した。うち20人以上が少女と女性だという。
模擬試験の会場となった教育施設があるカブール西部のダシュテバルチ(Dasht-e-Barchi)は、イスラム教シーア派(Shiite)の住民が多く、中でも長年迫害されてきた少数民族ハザラ(Hazara)人が居住している地区。
1日にはハザラ人女性約50人が、イスラム主義組織タリバン(Taliban)の集会禁止令を無視し、地元での惨事を受けて抗議デモを実施。黒いヒジャブとスカーフに身を包み、「ハザラ人虐殺を止めろ、シーア派教徒であることは罪ではない」などと叫びながら、負傷者が入院している病院の前を行進した。
目撃者はAFPに対し、攻撃の実行犯は、男女別のホールのうち女性用のセクションで自爆したと語った。
デモに参加していた女性はAFPに、この攻撃は「ハザラ人とハザラ人の少女たちに対するもの」だと述べ、「こうした大量殺害をやめるよう求める。私たちは自分たちの権利を要求するために抗議している」と語った。(c)AFP/Jay Deshmukh and Estelle Emonet