【10月1日 AFP】サッカーブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)は30日、二極化した同国の大統領選挙を数日後に控える中、現職のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)氏をSNS上で応援したことで厳しい批判にさらされる事態に直面した。

 30歳のネイマールは先日、短編動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」に、極右のボルソナロ氏を支持するキャンペーンソングに合わせて満面の笑みで踊る様子を投稿した。

 しかし、ティックトックでは約850万人、インスタグラム(Instagram)では約1億8000万人、ツイッター(Twitter)では約5800万人のフォロワーを持つネイマールが、スーパースターとしての知名度をこのような形で利用することに対し、ソーシャルメディアのユーザーは怒りをあらわにした。

 元ブラジル代表のストライカーで、同国のポータルサイトUOLのスポーツコンテンツ内でコラムを執筆しているワルテル・カーザグランデ(Walter Casagrande)氏は、ネイマールが「矛盾だらけであること、そして社会的意識が欠如していることを露呈した」と指摘した。

 同氏はまた、以前は反人種差別への支持を表明していたネイマールが「同性愛嫌悪や性差別、そして悪名高き人種差別発言を繰り返しているブラジル政治史上最も偏見に満ちた候補者」を擁護していると批判した。

 これに対してネイマールはこの日、自身のツイッターアカウントで「彼らは民主主義だとかいろいろ話しているが、誰かが違う意見を言うと、民主主義を主張する彼らから攻撃される」と反論した。(c)AFP