【10月1日 AFP】2023年春夏パリ・ファッションウィーク(Paris Fashion Week)に参加した「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」は9月30日、8月に84歳で死去した創業者の三宅一生(Issey Miyake)氏を追悼し、同氏が先鞭(せんべん)をつけたダンスを取り入れたショーを披露した。

 会場の壁に三宅氏のモノクロの肖像画が映し出され、ショーはモノクロの衣装から厳かに始まった。

 ショーが進むにつれ、薄く軽やかな衣装を着たダンサーが登場。夢のような雰囲気に変わり、イッセイミヤケ独特のスタイルに展開した。

 三宅氏が著名な振付師ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)氏とタッグを組み、ショーにダンサーを登場させるようになったのは1990年代。当時は前例がなかったが、今では一般的となり、先日の「ディオール(Dior)」のショーにも取り入れられた。

 今回のショーでは、彫刻からインスピレーションを受けたコレクションが発表され、1枚の布で作られた立体感のあるシルエットの服などが登場。また、石油製品を使用しない「ベジタブルポリエステル」という新素材を使った作品も披露された。(c)AFP