【10月1日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は9月30日、同国軍に入隊した外国人に対し、ロシア国籍付与手続きを簡略化する大統領令に署名した。

 政府が発表した文書によると、対象となるのは、ロシア軍に半年以上従軍した外国人。従軍歴が半年未満の人でも、負傷により戦闘への従事が不可能となった場合は対象となる。外国人兵の配偶者や子ども、親も簡略化された手続きを利用できる。

 プーチン氏は先週、ウクライナの東部などで劣勢に回る自国軍の兵力を増強するため、数十万人規模の予備兵動員を発表していた。

 今回の大統領令は、ロシアに居住し、貧しい母国で得られる額よりも高い収入を得ている中央アジアの旧ソビエト連邦構成5か国出身者を念頭に置いたものとみられる。5か国のうち、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス、カザフスタンの4か国は最近、自国民に外国軍に参加しないよう呼び掛けていた。(c)AFP