【10月4日 People’s Daily】江蘇省(Jiangsu)鎮江市(Zhenjiang)丹陽市(Danyang)にある舒爽家電は、10年以上前からこの街にある。オーナーの戎小強(Rong Xiaoqiang)さんは、数年前、舒爽家電は匯通達網絡のプラットフォーム「匯享購」に出店したと紹介した。プラットフォームの遠隔指導の下、ネットショップを開設し、集客をマスターし、店主からネットショップのカスタマーサポートに変身した。舒爽家電の年間売上高は前年同期比で約30%増、うち上半期の売上高は215万元(約4363万円)に達し、前年同期比10%増となったという。 

 匯通達デジタルインテリジェンスリテール製品担当者によると、近年、プラットフォームは、下沈(かしん、中国の3級都市以下の都市および農村)市場に向けて、一方で1万以上の家電メーカーと流通業者を、もう一方で21省の郷・鎮の16万9000の「夫婦経営の店」をマッチングさせ、デジタルによる改革を進めている。ショップオーナーは、サプライチェーンの商品を直接自分のネットショップの「商品棚」に並べることができ、プラットフォームは「集単反采(注文を集めてからの調達)」によって、メーカーから一括購入する。改革後の店舗では、ネットショッピングとオフラインサービス体験を提供しており、ネットショップの商品価格は市況に基づいて調整し、オンラインとオフラインでクーポンを発行するなどの販促方法を通じて、消費者に利益を還元させ、農村住民の消費アップグレードを支援している。「匯享購」プラットフォームのデータによると、2021年の農村部における一人当たりの家電製品消費額は約4100元(約8万3200円)で、過去3年間の年平均成長率は7.7%となっている。

 近年、中国のeコマースの規模は拡大し続けている。今年上半期の全国の実物商品のオンライン小売売上高は5兆4493億元(約110兆6300億円)で、前年同期比5.6%増となった。ネット小売市場は堅調に回復し、良好な回復基調を示している。

 消費促進におけるeコマースの役割はますます顕著になっており、着実な経済成長に積極的に貢献している。中国はメガマーケットという優位性を持ち、農村部のeコマースの持続的な発展が農村部の消費を後押ししている。2021年12月までに、中国農村部のネットユーザー規模は2億8400万人に達し、巨大な消費ポテンシャルを持っている。

 eコマースのインフラ整備の加速が強力な支援となった。2022年6月末までに、中国は合計185万4000の5G基地局を建設・開設し、5Gスマートフォン利用者数は4億5500万世帯に達した。一方、海外倉庫や産地倉庫など、eコマースの新型インフラとコールドチェーン物流などの新モデルの発展は、eコマースをさらに促進した。

 今後、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)、ブロックチェーンなどの技術の発展と応用により、eコマースの新たな目玉が次々と生まれるだろう。ビッグデータの活用は、eコマースプラットフォームが消費者ニーズをより正確に把握し、消費者の個別化ニーズに合ったカスタマイズ製品を提供するのに役立つ。仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの技術の発展に伴い、ITベンダーは、消費者に没入感のあるショッピング体験を提供するため、関連分野のeコマースの構築を加速させている。(c)People’s Daily/AFPBB News