【10月3日 People’s Daily】インターネット社会、とりわけ5G時代では、高品質のネットワークシステムがデジタル経済の発展の基盤となっている。中国は現在、5Gとギガビット級光ネットワーク、「ダブルギガ」ネットワークの融合応用を精力的に推進している。「ダブルギガ」ネットワークの共同発展を経済・社会発展の各分野の全過程で深く推進し、産業の構造転換・発展を効果的に促進している。

「ネットワーク通信速度向上・利用料金引き下げ」が提唱された2015年以降、ネットワークの速度は大幅に向上している。第三者機関が発表したデータによると、中国のブロードバンドネットワークの平均ダウンロード速度は、2014年末では4.25Mbpsだったものが、2021年末には62.5Mbpsと、14倍近く向上したという。過去7年間で、中国は世界最大規模かつ先進的技術を駆使したネットワークインフラを構築した。ギガビット級光ネットワークは4億世帯をカバー可能なキャパシティーを有しており、185万局以上の5G基地局が建設・開局された。

 この1年間で、都市部の5Gやギガビット級光ネットワークのネットワーク容量増強に新たな進展が見られた。データによると、2022年5月末までに、人口1万人あたりの5G基地局数は12.1局に達し、すべての地級市(省と県の中間にある行政単位)や県城(県庁所在地)の市街地、92%の郷・鎮の市街地において、5Gネットワークがカバーされている。ギガビット級光ネットワークのブロードバンドユーザー規模は5500万世帯を超えたという。

「現在、北京、上海、天津(Tianjin)など29都市で、ギガビット都市の第1陣が完成している」と、工業・情報化部情報通信管理局の担当者は語った。

 ダブルギガは、都市のネットワーク容量の飛躍的な拡大を支援する一方で、より多くの新興技術と併用することで、より多くの業界に活力を与え、応用・イノベーションを促してきた。近年、5Gやギガビット級光ネットワークは、製造業、物流・港湾、医療、教育など、より多くの業界で融合応用が進み、その事例は累計で2万件を超えている。

 今後、中国は業界関係者の協力の強化を通じ、ネットワークのポテンシャルを引き出し、5G融合応用の共同での技術革新を引き続き奨励していく。着実にスピードを高め、利用料金をさらに下げていくことを発展方針とし、中国は都市部のネットワークカバレッジを広げ、5Gやギガビット級光ネットワークの応用の大規模開発を推進する。利用料金引き下げの新段階の焦点を特殊集団や中小企業向けに定め、「正確な料金引き下げ」への移行を継続する。(c)People’s Daily/AFPBB News