【9月30日 AFP】2022年W杯カタール大会(2022 World Cup)の組織委員会は29日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のガイドラインを発表し、100万人を超える観客にワクチン接種を義務付けない方針を示した。

 しかし同国保健省は、再び新型コロナウイルスの感染が拡大した場合、選手や試合関係者は安全確保のため「バイオ・バブル」に隔離され、これに違反した場合は大会から追放される可能性があると発表した。

 世界で600万人以上の命を奪った新型コロナウイルス。29日間の大会は、2019年12月のパンデミック(世界的な大流行)以降、ファンと一体となって開催される初の世界的スポーツイベントとなる。

 大会組織委員会は、100万人以上が試合観戦のためドーハに押し寄せると予測しているが、同国保健省はガイドラインの中で、脅威的な新型が出現するなど「国内でパンデミックの状況が悪化した場合」は、大会に特別な措置を命じる可能性があると警告した。

 なお、6歳以上はカタール行きの飛行機に乗る前に検査で陰性であることを証明する必要がある。また、国内で陽性反応が出た場合は5日間隔離されるという。(c)AFP/Tim Witcher