【9月30日 AFP】英王立造幣局(Royal Mint)は30日、硬貨に使われるチャールズ国王(King Charles III)の公式肖像を発表した。

 肖像が最初に使われるのは、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の生涯を記念する特別な5ポンド硬貨と50ペンス硬貨。5ポンド記念硬貨の裏面には、エリザベス女王の新たな肖像2点も使われる。

 肖像を手掛けたのは英彫刻家のマーティン・ジェニングス(Martin Jennings)氏。肖像はチャールズ国王本人の承認も受けている。

 ジェニングス氏によると、チャールズ国王の写真を基に肖像を彫刻したという。

 ジェニングス氏は「私が制作してきた作品の中で最も小さいが、今後何世紀にもわたって世界中の人々の目に触れ、手に取られることを思うと身が引き締まる思いだ」と述べた。

 エリザベス女王の肖像は右向きだったが、王室の伝統に従い、チャールズ国王の顔は左向きとなっている。

 肖像の周りにはラテン語で「チャールズ国王、神の恩寵(おんちょう)により、信仰の擁護者」と書かれている。

 王立造幣局はチャールズ国王の肖像について、今後数か月以内に、流通する硬貨や記念品で使われ始めるとしている。(c)AFP