【9月30日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は29日、ウクライナを含む旧ソビエト連邦構成国で起きている紛争はソ連崩壊の結果だとの見解を示した。

 旧ソ連諸国の情報機関トップとのビデオ会議に出席したプーチン氏は「ロシアとウクライナの間で起きていること、そして他の独立国家共同体(CIS)諸国の国境で起きていることを見れば十分だ。これらは当然、すべてソ連崩壊の結果だ」と述べた。

 ロシアによるウクライナ侵攻と並行し、旧ソ連構成国では武力紛争が再燃。ここ1か月の間で、中央アジアのキルギスとタジキスタン、コーカサス(Caucasus)地方のアルメニアとアゼルバイジャンの間で戦闘が起きている。

 プーチン氏は、西側諸国がソ連崩壊後の世界で「新たな紛争を引き起こすシナリオに取り組んでいる」と主張。「われわれは新たな世界秩序の形成を目にしており、それは困難なプロセスだ」と述べ、西側の影響力が弱まりつつあるという従来の主張を繰り返した。

 プーチン氏は翌30日、ロシアがウクライナで占領した4州を正式に併合する予定で、これによりウクライナ紛争の激化が予想されている。(c)AFP