【9月29日 AFP】ロシア大統領府は29日、ロシアから欧州へ天然ガスを供給するパイプライン「ノルドストリーム(Nord Stream)」でガス漏れが相次いでいる問題について、国家が関与している可能性が高いとの見方を示した。

 ノルドストリームでは今週、複数回の爆発が観測されたとの情報もあり、破壊工作の疑いが浮上している。29日には、4か所目のガス漏れ地点が確認された。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は定例記者会見で、「国家が関与せずにこのようなテロ行為が起こるとは非常に考えにくい」と述べ、「これは極めて危険な状況であり、緊急調査が必要だ」と訴えた。

 ロシア政府は28日、「国際テロ」捜査を開始したとしている。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)は30日に会合を開き、問題を協議する予定。(c)AFP