【9月29日CGTN Japanese】中国国家林業草原局などの関係部門は28日、中国東部にある浙江省(Zhejiang)徳清県(Deqing)の下渚湖トキ繁育研究基地で南部地方のトキ個体群の成長促進活動を始めました。

 この活動は同研究基地のトキ40羽を、食べ物が十分で、生息に適する銭江源国家公園内で段取りに従って野外に放す計画です。北京林業大学の丁長青教授は、「中国ではこれまで各地で数回にわたってトキを野外に放したが、長江中下流地域にはまだ大きな空白がある。今回の作業でその空白を埋める」と述べました。

 下渚湖トキ繁育研究基地は2008年にトキの地域をまたぐ保護を行い、北西部の陝西省(Shaanxi)から5対のトキを受け入れました。期間中、飼育、繁殖、野生復帰などの難題を突破し、中国初の南部のトキ個体群となっています。同地域のトキの数は669羽に上り、うち野外生息が280羽余りに増えました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News