【9月28日 AFP】ロシア政府の情報提供ウェブサイトは28日、軍の動員対象となった市民に対してパスポートを発給しないと明らかにした。

 同サイトは「軍に招集されたり、(動員の)招集令状を受け取ったりした市民は、パスポートの発給が拒否される」と説明した。この対象者には、発給されない期間について通知するとしている。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が部分的な動員令を発表して以降、数万人が招集を回避するため隣国に殺到している。ロシアでは、徴兵年齢の男性の出国が禁じられるとの不安が高まっており、実際に出国を拒否されたケースもあると伝えられている。

 ロシアでパスポートを取得している人はごく少数にとどまる。同国では身分証明書の役割を果たす「国内パスポート」もあり、これを使って旧ソ連のアルメニアやベラルーシ、カザフスタン 、キルギスに渡航可能。実際、部分的な動員令が出た後、これらの国々に多くのロシア人が出国した。(c)AFP