【9月28日 AFP】ウクライナ政府は28日、ロシアへの編入の是非を問う東部と南部の4州での「住民投票」で親ロ派が勝利を宣言したことを受け、ウクライナに対する軍事支援を「大幅に」拡大するよう西側諸国に要請した。

 外務省は声明で、「ウクライナは欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)、主要7か国(G7)に対し、制裁の強化やウクライナへの軍事支援拡大を含め、ロシアへの圧力を即時かつ大幅に強めるよう呼び掛ける」としている。

 
 同省は特に、「戦車や戦闘機、装甲車両、長距離の大砲、対空防衛装備」に関する軍事支援を求めた。

 さらに「すべての国や国際機関は、一時的に占領されている領土でのロシアによる違法行為を直ちに非難するとともに、ロシアを一段と孤立させる」必要性を強調した。

 ウクライナ政府や西側諸国が偽物と批判する住民投票で、4州を支配する親ロシア派は27日、勝利を宣言した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は「茶番」と非難し、親ロ派支配地域の国民を「守る」と表明した。(c)AFP