【9月28日 時事通信社】来日中のハリス米副大統領は28日、米海軍横須賀基地(神奈川県)で演説し、中国が威圧を強めている台湾との関係について「台湾は民主主義の活力にあふれており、非公式ながら関係の深化を続けていく」と強調した。中国の行動に対しては「軍事的・経済的な力を使って近隣諸国を脅している」と批判した。

 中国は、8月のペロシ米下院議長の台湾訪問に猛反発し、台湾への軍事的圧力を強めている。ハリス氏は「台湾海峡の平和と安定は、自由で開かれたインド太平洋地域にとって不可欠だ」と指摘。中国による南シナ海や東シナ海、台湾海峡での挑発行為を「法に基づく国際秩序の重要な要素をないがしろにしている」と非難した上で、「いかなる一方的な現状変更の動きにも反対だ。われわれの長年の政策に基づき、台湾の自衛を今後も支持していく」と中国への対抗姿勢を鮮明にした。

 ハリス氏は「米国は恐れることなく、この地域で飛行し、航行を続ける」と述べる一方で、「中国との紛争は望んでいない」とも語った。

 ハリス氏は演説後、台湾との関係深化に向けた方策を記者団に問われ、台湾海峡の平和と安定や、同盟国との協力などに引き続き尽力すると強調。「われわれはインド太平洋地域の一員であり、隣人としてその責任を深刻に考えている」と話した。(c)時事通信社