【9月28日 AFP】紀元前500年から紀元500年に現在のコロンビアで作られたとされる小像や装飾品など考古遺物274点がこのほど、米国からコロンビアに返還された。

 コロンビアの人類学・歴史研究所はAFPに対し、在米コロンビア大使館は2018年以降、米各地で「押収」された遺物や、自主的に「収集家が返還した」遺物を集めてきたと説明した。

 遺物は陶・石・貝製で、現在のコロンビアに暮らしていた先住民が作った。

 返還された遺物は先週、ニューヨークで行われた国連総会(UN General Assembly)に出席したグスタボ・ペトロ(Gustavo Petro)大統領が持ち帰った。

 遺物の大半は、亡くなった夫のコレクションを相続した米国人女性が自主的に譲渡した。女性の夫は1970年代にコロンビア南西部カリ(Cali)でこれらを購入した。

 その他はブラックマーケットで売買され、米連邦捜査局(FBI)が押収した。

 研究所は「違法に国外に持ち出されたため、密輸の正確な時期は分からない」としている。(c)AFP