【9月29日 Xinhua News】中国国家衛生健康委員会老齢健康司の王海東(Wang Haidong)司長はこのほど開かれた記者会見で、中国の高齢化は、人数が多く、ペースが速く、格差が大きく、対策の負担が重い特徴があると指摘した。

 それによると、中国の高齢化はまず高齢者人口が多く、高齢化ペースが速い。21年末時点で、全国の60歳以上人口は総人口の18・9%に当たる2億6700万人で、65歳以上人口は14・2%に当たる2億人以上に達している。推計によると、「第14次5カ年規画(2021~25年)」期間に、60歳以上人口は3億人を突破し、総人口の20%を超え、中程度の高齢化段階に入るとみられる。35年前後には、60歳以上人口が4億人を超え、総人口の30%を超え、高度の高齢化段階に入る見通しとなっている。

 次に高齢化進展の地域差が大きい。都市部の高齢者人口は農村部より多いものの、農村部は都市部以上に高齢化が進行している。20年の統計データによると、60歳以上人口が管轄地域の総人口に占める割合が20%以上だったのは、東北地域や四川省・重慶市などの10省(自治区・直轄市)だった。

 第三に、高齢化対策の負担が重い。50年前後までに、中国では高齢化率、老齢依存率(生産年齢人口百人当たりの老年人口の割合)、従属人口比率(生産年齢人口が年少人口と老年人口をどれだけ扶養しているか示した数値)が相次いでピークに達する。高齢者人口の増加、高齢化ペースの加速は、公共サービスの提供や社会保障制度の持続可能な発展に大きな課題をもたらし、対応は重い負担となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News