【9月28日 AFP】英国のウィリアム皇太子(Prince William)と妻のキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)は27日、「ウェールズ公」と「ウェールズ公妃」の称号を継承してから初めてウェールズを訪問した。

 ウィリアム皇太子は、祖母エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の死去を受け即位した父チャールズ国王(King Charles III)からウェールズ公の称号を受け継いだ。ただ、新称号の叙位式は「いかなる形の」ものも予定していないと報じられている。

 チャールズ国王は、大学でウェールズ語を学んだ後、20歳だった1969年7月、カーナーボン城(Caernarfon Castle)で叙位式に臨み、母のエリザベス女王から戴冠され、肩にローブをかけられる様子がテレビ中継された。

 英PA通信(Press Association)によると、ウィリアム皇太子は叙位式の計画よりも、時間をかけてウェールズの人々の信頼と尊敬を集めることに注力する意向という。一方、妻のキャサリン妃は、ウェールズ公妃にまつわる歴史を意識しながらも「自分自身の道」を切り開くことを望んでいるとの王室関係者の話が伝えられている。

 映像はPA通信が27日撮影・提供。(c)AFP